11月28日、やぎ牧場にて収穫祭をを開催しました。
◆メインは豚さん
一年の自然の恵みに感謝する収穫祭、スタートです。開始は11時、お祭り開始。
メイン料理は豚さんです。農場で飼っていたブーブー1号。事前に屠殺した豚は、ソーセージとバーベキュー、そして豚汁になります。肉を焼肉用に切り分けてくれるのはボランティアで手伝いに来てくださった大阪のレストラン「気まぐれ食堂foo」の皆さん(右下の写真はfooのシェフ、明田さんです)。さすがプロ、あっというまに美しく切り分けられました。他にも段取りなどいろいろ手伝っていただきました。
バーベキューコンロで次々とお肉が焼かれていく横では、ソーセージ作り体験コーナーがあります。ミンサーでひき肉にした豚肉に、ハーブやスパイス、調味料を加えてよく練ったものを、羊腸に詰めていきます。詰め終わったものから一本分ずつタコ糸で結び、切り離していきます。見た目は完璧にソーセージ!美味しそうです。
片っ端から焼いていきます。
味はお肉が凝縮されている!!という感じで、市販されているもののようになめらかではなく、どちらかというとハンバーグに近い感じです。来訪された方たちで作ってみたい!というかたに体験していただきました。
◆ヤギのチーズケーキ、そしてパン焼き体験
やぎ好きでたびたび農園にも遊びに来られる美山さんがチーズケーキを焼いてきてくださいました。
ヤギのミルクで作ったクリームチーズを使ったチーズケーキです。なんと前々日からひたすら焼いて下さったそうで、ケーキはもう当分焼きたくない・・・というご感想を頂きました(笑)。
ヤギのミルクと共に美味しくいただきます!
隣では前回林間学校でお世話になった保正さんにまたまたパン焼き体験教室を開いていただきました。こちらも参加型、希望者にいっしょに生地をこね、成型し、焚き火の中で焼いていきます。
◆餅つき大会&やきいも
先日の稲刈りイベントで、みんなで刈った無農薬栽培のもち米で餅つきです。火を起こしてもち米を蒸し、元気な人が付いていきます。ひと臼を一人でつくのは大変。交代しながら搗いていきます。搗きあがったおもちはすぐ丸めて、ぜんざいに入れて食べます。
ぜんざいを仕込んでくださった星のクリニックのみなさん、ありがとうございます!

もちつきの正面では、ドラム缶で豪快にやきいもを焼いています。ひたすら焼き続けてくれた野市さん、ありがとうございます!
◆そして宴は盛り上がりライブへ・・・。
みんな好きなものを食べ、おなかがひと段落したころからミニコンサートがはじまります。まず手話と同時進行の紙芝居を木川さんが子供たちの前で読み聞かせてくださいます。久々に紙芝居を見ました。小学生のころを思い出して懐かしい・・・。人の声が読み聞かせる物語というのは、本を読むのとは違いなんだかとてもあたたかい感じがします。
次はやぎ好きな青年たちのほんわかした歌(和久田さん、山下さんたち)。
そしてブルーグラスのみなさんがヴァイオリンやギターなどの弦楽器に合わせて歌います。ラストは「横ちゃん」のレゲエ演奏。
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真っ青な空の下、時折ヤギの鳴き声が混ざり、川のせせらぎが聞こえる隣でレゲエを聴く、というのはなんだかとっても不思議で、異世界のようでした。
ライブ終了後、飛び入りでヴァイオリンの生演奏もありました。
やっぱり楽しい時間には音楽はかかせないものですね。
普段は静かな(ヤギの声しか聞こえない)牧場がたくさんの音や笑い声に包まれたのでした。
この日は11月末とは思えないくらい暖かく、よく晴れました。時期的に寒いかと思い心配でしたが、太陽が出ていたので時には暑いくらいで、みなさんも快適に過ごせたと思います。
今回の収穫祭ではたくさんの方たちがボランティアで手伝ってくださいました。名前を出した方の他にも、食べ物を作ってくださった方、前日から泊り込んで設営・片付けを手伝ってくださった方、遠路はるばる機材を持って歌いに来てくださった方たち。
ほんとうにありがとうございました。
また、農場開きの時と違うもうひとつのことは、普段お世話になっている地元の方たちも何人かお越しいただいた、ということです。この土地に入ってまだ日の浅い私たちですが、少しずつ土地の人たちともつながっていけたら、という思いを強くしました。
みんなで参加し、楽しんでいただくという当初の思いが、なんとかかなえられたのではないかと感じています。これからもみなさんと一緒に、楽しみつつ農園を育てていきたいと思います。
【収穫祭に参加した方たちのご感想】
当日足を運んでくださった方たちにご感想をいただきました。いくつか載せさせていただきます。
◆天候に恵まれた中 初めてヤギと触れ合うことができて十分に癒されました。ヤギセラピーにはまりました。あのむちゃくちゃかわいい顔が忘れられません〜。
また普段なかなか味会う機会がほとんどない、ヤギのチーズやヤギミルク、手作りソーセージ、手作りパンなど、天然のグルメを堪能できて美味しい!と感動しました。普段の食生活で味わう美味しさとは違って、「ほんとうの味とはこのことかも!」と思ったひと時でした。また今年も企画してください。また参加したいと思っています。(M.O)
◆是非 草抜きお手伝いに行きたいです!!(Y.N)
◆バーベキューや豚汁、もちつき、パンつくり、そしてデザートまで・・・美味しい食べ物がたくさん!!また、紙芝居や音楽も!おなかいっぱい、胸いっぱい!素敵な時をありがとうございました。(I.H)
◆もっとやぎと時間をすごして、やぎのこと知りたいです。(S.M)
◆自然に囲まれて新鮮な空気を吸いながらいろんな料理をいただいてとても美味しかったです。農場の戸平さんからやぎについてのお話を興味深く聞かせていただきました。特に忘れられないのが雄やぎのパーマがかかったようなくるりとした前髪でした。楽しい一日をありがとうございました。(M.I)
◆収穫祭は楽しかったです。ありがとうございました。やぎたちと触れ合うのは初めてで、ちょっと癖はあるけど自然の美味しい空気の中で食べたり飲んだりとてもおいしかった!!動物と自然を大切にし、共存していこうという姿勢はすばらしいです。次はやぎの赤ちゃんにあえるのを楽しみにしています。(M.H)
◆お金を出せばなんでも買えるこの時代、消費者が生産者とあんなに楽しい形でお近づきになれるのはほんとにいいですねぇ。食べ物はほんとに大事です。これからは、その食べ物がどのようにして作られているのかとか、生産者の思いとかをもう少し知る努力をしたいです。また遊びに行かせてくださいね。(K.K)(もちろん草引きも手伝いますよ〜)
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ご感想をお寄せいただいたみなさん、ありがとうございました。
みなさんに満足していただけたようで、スタッフもうれしいです!また来年楽しみましょう!!
【ブーブー1号追悼文】
みんなで美味しくいただいたブーブー1号。彼女に寄せる文章をやぎの会会員からいただきました。ちょっとホラー小説(?)タッチです。
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「ブッヒ、ブッヒ」と、いつもなら軽快で息を区切る短いブーブー1号の泣き声は、「ブッヒーイ、ヒーイ、ヒーイ、ヒーイ、ヒーイ」と、永遠に続く泣き声となっていた。それは、泣き声ではない。叫びである。目は大きく見開かれ、真っ赤に充血している。舌は地に着きそうなほど突き出され、その叫びのほどに舌先が少しだけ巻かれるのである。
左の頸動脈を切られ、ブーブー1号の鮮血は、コンクリートの地面にほと走った。私の長靴にも、その鮮血が降り注ぎ、絵の具が乾き始めたときのようにベットリとついた。 その鮮血は、普通の人であれば畏避したいものであったかもしれない。血とか、傷口が開かれた場面とか、経験的に免疫ができている私でさえ少し後ずさりをしてしまいそうになった。しかし、私にとって、その鮮血は受け止めなければならないものであった、と言わねばならない。 これから、ブーブー1号を食べることになる私にとって、いかにきれいに食べるかは、自然に定められた掟なのであろうか。
ブーブー1号の叫びは、続く。
次に右の頚動脈を切られた。 左側を切ったときには、ちょうどその位置と反対に立っていた私には、その切り口は見えてはいなかった。刃渡り18センチはある捌き包丁は、その柄近くまでブーブー1号ののど元に突き刺され、そのあとその切り口は10センチぐらいにまで切り開かれていった。
2、3センチの厚みがある皮と脂肪の奥から血が噴き出してくる。白く光る脂肪の奥は、血が溢れ出ているせいで、肉とも頚動脈とも、私には判別できなかった。
ブーブー1号の叫びは、続く。しかし、弱く、かつ、間欠した叫びとなってきた。それでも、ときたま空間を突き破るような叫びを発していた。ブーブー1号の肉体のリズム、心臓の鼓動に合わせて吹き出される血に抗議するかのように・・・。
そのときである。
ドスッと、ブーブー1号の身体は、彼女を逆さにつるし上げていたロープが外れたために、地面に落ちたのである。もはや息絶え絶えのブーブー1号は、その頭を左右の切り口をつなぐように、するりと切り落とされたのであった。のど笛も首骨もいとも簡単に切れ切れるものであることを、私は見たのである。もちろん首の骨と骨をつなぐ筋を切るのであるが。頭が切り落とされた首、それとも肩口というのであろうか、その切り口は、乳白色に近い色鮮やかな肌色であった。生命の営みを支えた神経は、単なる信号としてのみ発信されピクピクとその切り口の肉を動かしていた。
私は、目を覚ました。ぐっしょりと汗をかいていた。
昼間のことが思い起こされた。 ブーブー1号を屠場に運ぶために私たち二人は、1時間近くの追いかけっこと格闘を演じたのである。私たちは、軽トラックに追い込むためにコンパネやコンテナで筋道をつけたものの、ブーブー1号は常ならざるものを感じたのであろうか、執拗に抵抗を試みた。皮膚を紅潮させ、体中から湯気を上げながら、興奮と恐怖のために失禁と脱糞を繰り返していた。 軽トラックの荷台に斜めに立てかけたコンパネの途中まで追い込んでも、後一歩、後二歩の距離で、テコでも動かないということが繰り返される。私たちも、ブーブー1号の耳や
尻尾
、前足や後ろ足などを力ずくで引っ張るが、力は拮抗する。 そのときコンパネの一部が割れたりするなど、力のバランスは崩され、ブーブー1号は強力な瞬発力で「ブッヒ、ブッヒー」と、またもや逃走するのであった。
最後には、その立てかけたコンパネの途中で休戦である。二人と一匹は、みんな肩で息をしている。おもむろにヤギ牧場の責任者T氏が煙草を吸い始める。そして、煙草の吸い口をブーブー1号の鼻先に持っていくと、ブーブー1号は、片方の鼻の穴から気持ちよさそうに吸うのであった。
彼女は、観念したのであろうか。 その一服の後、彼女は、少し力が入っていたとはいえ、私たちに押されるままに軽トラックの荷台に上がったのである。そのようにして私たちは、ブーブー1号を送り出した。
ブーブー1号の怨念であろうか、それとも私の自責の念であろうか。豚の屠殺など見たこともない私が、その夜、妙にリアルな夢を見てしまったのである。ブーブー1号をきれいに食べることは、私の責務となってしまった。
しかし、きれいに食べられたかどうかは、私には自信がない。
(寄文 K氏)
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